残雪と薮の、経ヶ岳(中央アルプス)

 中央アルプスの経ヶ岳は、木曽駒ヶ岳の間近にあって、南アルプス北部~八ヶ岳~北アルプス南部~乗鞍岳~御岳山がつくる円のほぼ中心に位置し、標高も2296mと、3000m級の山々を眺めるにはちょうどよい高さです。眺めを期待して行ったのですが、山頂は林の中で、わずかに南方が開けていて南アルプスと木曽駒ヶ岳が望まれるだけ。しかし、山頂手前からは伊那谷や南アルプス、北アルプスの眺めを楽しむことができました。

地勢図
【日 程】1993年5月3日(月)~5日(水)
【山域名】中央アルプス
【山 名】経ヶ岳、黒沢山
【天 候】5/03 曇り、5/04 晴れ、5/05 晴れ時々曇り
【同行者】なし
【地 図】20万分の1地勢図「飯田」、5万分の1地形図「伊那」
※上の地図をクリックすると、5万分の1地形図が別ウィンドウに表示されます。
【タイム】
〈第一日〉(実歩行時間7時間20分)
辰野駅⇒9:45横川渓谷三級ノ滝登山道入口9:55→10:05三級ノ滝10:10→12:00林道→14:45稜線15:05→16:30黒沢山分岐(黒沢山往復)17:10→18:30鞍部(標高約2000m)(テント設営)
〈第二日〉(実歩行時間9時間)
鞍部(標高約2000m)8:05→9:00羽広登山道出合→9:15九合目→9:30大泉山(2,252m)10:10→10:40経ヶ岳→13:05四等三角点13:35→15:40北沢山(1968.9m三等三角点)16:05→17:45四等三角点18:00→19:00権兵衛峠(テント設営)
〈第三日〉(実歩行時間1時間50分)
権兵衛峠8:40→9:30七曲り茶家の跡9:55→10:35三軒屋→10:55バス停「与地南」

第一日(5/03)
 辰野から横川渓谷三級ノ滝登山道入口までタクシーで40分弱、5,270円。ミソサザイのにぎやかな鳴き声に迎えられる。黒沢谷は水量が多く、10箇所以上ある2本丸太の橋がほとんど水没しており渡るのに苦労する。黒沢谷コースは昨年の10月に信濃高等学校教職員山岳会によって復活整備されたばかりなので赤テープや「経ヶ岳登山道→」と書かれた標識が随所にあり迷うようなところはない。途中、軽装の親子3人が下りてきた。雪のため引き返してきたとのこと。
 黒沢山の稜線の手前、標高約1,800m付近から残雪。雪は軟らかく、雪と翌日現われる薮に慣れていないメンバーの一人は消耗して、行動時間が予定をオーバーする。ただし、天気の心配とルートを間違える不安はないので気は楽。春の日の長さに感謝。
 黒沢山からは伊那谷と南アルプス、木曽駒ヶ岳方面を見通すことができる。
 経ヶ岳手前の鞍部、水場への下り口の標識のある所で幕営。伊那谷の夜景が美しい。

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<三級ノ滝> <黒沢山から経ヶ岳> <黒沢山から伊那谷と南アルプス>

第二日(5/04)
 朝、テントから伊那谷を眺めると、南アルプスの上にバルーンが浮いていた。
 仲仙寺からの道と合流し九合目を越えると大泉山。眺めが素晴らしい。パノラマ写真を撮影。しばらく眺めを楽しんだ後、経ヶ岳山頂手前(経ヶ岳の肩?)まで来ると、ここも好展望。

大泉山(2,252m)からのパノラマ ※上の画像をスワイプすると左右にスクロールします。

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<大泉山から木曽駒ヶ岳> <大泉山から経ヶ岳と御嶽乗鞍>

経ヶ岳山頂手前からのパノラマ ※上の画像をスワイプすると左右にスクロールします。

 経ヶ岳山頂は林の中で展望は、ほとんどない。
 経ヶ岳山頂から西側のコルへは薮がひどく、御岳を目印に進む。権兵衛峠への稜線は現在では廃道となっている。先人の赤テープが所々に残っている。地形的に稜線ははっきりしており、尾根をはずさないように歩けば問題はない。ただし、肩から背丈ほどの笹薮の連続。全体に下りだからいいようなものの逆コースを登る気はしない。山溪4月号45ページに昨年11月の記録があり、「北沢山の先まで来ると、ようやくササヤブこぎから解放され、歩きやすくなってくる。」と書かれているが、そんな期待は空しく峠に近づいても薮の連続。

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<経ヶ岳山頂> <笹藪を下る>

 権兵衛峠の真上、太平洋と日本海の分水嶺上にテントを張る。水場あり。

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<権兵衛峠> <権兵衛峠>

第三日(5/05)
 権兵衛峠からは東へ伊那側へ下る。与地南のバス停近くの家で、お茶をよばれた。
 帰りは上諏訪駅で途中下車して、片倉館で入浴。