栂海新道を縦走して日本海・親不知海岸へ
栂海新道は日本海の親不知海岸から北アルプスの朝日岳に至る全長約27km標高差2400mに及ぶ登山道で、有志によって1971年に開通されました。その栂海新道を朝日岳から日本海に向かって歩いてきました。
- 【日 程】2017年9月4日(月)〜6日(水)
- 【山域名】北アルプス
- 【山 名】朝日岳、黒岩山、サワガニ山、犬ヶ岳、黄蓮山、菊石山、下駒ヶ岳、白鳥山、尻高山、入道山
- 【同行者】なし
- 【地 図】20万分の1地勢図「富山」、5万分の1地形図「白馬岳」「黒部」「泊」
- ※右の地図をクリックすると、5万分の1地形図が別ウィンドウに表示されます。
- 【タイム】
- 〈第一日〉(実歩行時間7時間40分)
- 蓮華温泉 4:30 → 5:20 兵馬の平 5:30 → 6:05 瀬戸川出合 → 7:00 ひょうたん池 → 7:18 白高地沢出合 → 8:40 花園三角点 8:50 → 11:20 吹上のコル 11:30 → 12:05 朝日岳 12:45 → 13:32 朝日小屋
- 〈第二日〉(実歩行時間8時間10分)
- 朝日小屋 4:15 → 5:13 朝日岳 → 5:40 吹上のコル 5:48 → 6:05 照葉の池 6:10 → 7:05 アヤメ平 → 8:10 黒岩平 → 8:40 黒岩山 8:50 → 9:15 文字ノ池 → 10:03 サワガニ山 10:15 → 10:50 水場分岐 11:15 →12:08 犬ヶ岳 12:15 → 12:25 栂海山荘
- 〈第三日〉(実歩行時間9時間10分)
- 栂海山荘 3:50 → 5:05 黄蓮山 → 5:52 菊石山 → 6:30 下駒ヶ岳 → 7:50 白鳥山 8:02 → 10:00 坂田峠 10:05 → 10:50 尻高山 10:58 → 12:09 入道山 → 13:13 親不知登山口 → 13:20 親不知海岸 13:23 → 13:33 親不知観光ホテル
第0日(9/03)
大糸線の平岩駅から蓮華温泉行きのバスに乗ったのは3人だけだった。蓮華温泉に到着すると小雨が降り始めた。駐車場は車がいっぱい。ロッジの同室の一人はバスの同乗者で山梨県四方津の人だった。明日、白馬岳に登る予定とのこと。
その後、単独行一人と二人組が到着。全て中高年男性だった。単独の人は白馬岳からの下山で、今朝7時半頃までは晴れて槍穂などがよく見えていたが、8時頃から風雨となって雨の中を歩いたそうだ。明日はタクシーで帰るらしい。二人組は八尾の風の盆を見た後、温泉が目的でやってきたとのこと。
雨がやまないので露天風呂はあきらめ、内湯に入った。
第一日(9/04)
朝食は弁当にしてもらい、暗いうちに出発。雨はやんで星が少し見える。間違ってキャンプ場の中を進んでしまい、GPSで確認して戻った。兵馬の平で朝食。木道が続く道をかなり下った。白高地沢には立派な橋。登りにかかると対岸に昨夜泊まったロッジが見えた。妙高・戸隠方面の山も見えた。ツリガネニンジンやシラタマノキなど花が多くなってきた。マツムシソウやシロウマアサツキなども多い。名前のわからない花もたくさんある。チングルマは花が散って毛になっている。雪倉岳の山腹に見えるのは氷河地形か?花園三角点で休憩。
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| <蓮華温泉ロッジ> | <兵馬の平> | <白高地沢の橋> | <ロッジ遠望> |
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| <カライトソウ> | <イワショウブ> | <シロウマアサツキ> | <チングルマ> |
吹上のコルから富山平野と黒部川、富山湾が見えた。富山湾の向こうに能登半島もわかる。大きなザックを背負った女性が追いついてきた。朝日小屋の人らしい。遠くから聞こえる鳴き声は、猿だという。朝日岳山頂まで休まず登る。山頂からは白馬岳、立山・劔、毛勝三山が見えた。能登半島が先端まで、白山も見えた。
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| <富山平野と富山湾> | <白馬岳> | <立山・劔と毛勝三山> | <朝日小屋> |
朝日小屋は広い部屋に単独の男性が8人。この部屋は、29年前に泊まった同じ部屋のようだ。畳敷きで部屋の中央にザックを置く棚がある。トイレは洋式と和式が一つずつで、様式はウォシュレットだった。今日の宿泊者は単独と二人以上のグループが半々で、計二十数人。夕食にはワインがついて、皆で乾杯。夕食後、弁当用に鱒寿司と胡桃寿司の販売。青森から来たという男性は栂海新道を歩くつもりだったが明日は雨の予報で蓮華温泉に下ることにしたそうだ。栂海新道に向かうのは5〜6人か。
第二日(9/05)
暗いうちにロッジを出発。昨日よりも天気が良い。朝日岳を登り始めたところで妙高の右から日の出。その右には高妻山や四阿山が見えた。吹上のコルを過ぎて栂海新道に入ると湿原・池塘が連続する。前方に犬ヶ岳と、それに続く稜線が見える。すごいスピードで単独行の男性に追い抜かれ、しばらく歩いて行くと単独行の男性が3人次々と登ってきた。
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| <日の出> | <木道と池塘> | <犬ヶ岳へ続く稜線> | <犬ヶ岳> |
北又の水場分岐にザックを置いて、水場まで5分下る。500mlのペットボトルに2本、プラティバス1lと2lに計4l水を補給した。重い。来年の戌年の年賀状用に犬ヶ岳の写真を撮影。白馬岳方面にはガスがかかり始めた。しかし、天気は悪くない。
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| <北又の水場> | <犬ヶ岳山頂> |
栂海山荘には男性が一人いた。43歳でミャンマーで働いているが今は帰国して、親不知から登り上高地まで歩く予定だという。私と同じく朝日小屋を出発して先行していた若い男性と女性は、それぞれ先の白鳥山に向かったらしい。その後、76歳と70歳の男性が到着し、さらに大学生が登ってきて、最後に68歳の人が疲れた様子でやってきた。今夜の泊まりは、すべて男性で計6人。
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| <栂海山荘> | <トイレ> | <トイレ> | <トイレ> |
小屋には大きな銀マットが番号をつけて並べられ、毛布もたくさんある。宿泊代として二千円を指定の箱に入れた。アルファ米とレトルトカレーで夕食。明日の朝食用にアルファ米に湯を入れておく。
小屋を出て明日のルートを見下ろすと白鳥山に続く尾根に滝雲がかかっていた。上空は、大きなウロコ状の雲が流れ、隙間に青空ものぞいている。天気予報に反して明日の少なくとも午前中は天気はもつのではないかと考えていたら、夜半に雨垂れの音が..。
第三日(9/06)
荷を作り雨具を着てトイレを済ませて出発。雨が降り暗い中を慎重に進む。ぬかるみが多くアップダウンを繰り返す。白鳥山は遠い。ほぼコースタイムの4時間で白鳥山に到着。山頂の白鳥小屋には誰もいない。中はキレイ。ここで小休止して出発。
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| <稜線にかかる滝雲> | <白鳥小屋> |
白鳥山からは下りが続き、シキ割の水ばを過ぎると坂田峠へ急な下りとなった。金時坂というらしい。雨水で川のようになったローム状の土の道を下る。
坂田峠で休んでいると、大きなザックを背負った若い女性が登ってきた。この雨の中を登るのか。
尻高山へはブナ林の中のなだらかな道。天気が良ければ気持ちの良さそうな所だ。赤い長いハシゴを下って車道を横断し、入道山への登りにかかる。入道山を過ぎても単純な下りにはならず、これでもかという登り返しがある。車の音が聞こえてきて、ようやく登山口に出た。車の行き交う国道8号を渡ると、公衆トイレと親不知の看板、ホテルがあった。看板の近くにザックを置いて、長い階段を下り、親不知の海岸へ。日本海の水に手をひたす\(^_^)/
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| <ブナ林の道> | <栂海新道登山口> | <親不知海岸> |
ホテルで風呂に入ろうとしたら、従業員は送迎のため留守で、しばらく入り口で待った。入浴は親不知駅までの送迎付きで1,500円。風呂は3階で展望風呂だが温泉ではない。入浴後、親不知の駅まで送ってもらうために待っていると、栂海山荘で同宿した76歳の人が下山してきた。
北陸新幹線「はくたか」と中央線の特急「しなの」「スーパーあずさ」を乗り継いで甲府に帰った。


























