桑原浜子先生のお姉様のお孫さんであるピアニストの 志村泉さんが
桑原先生を偲ばれて、公式ブログ「Spring!」において追悼文を書かれています。
また、2000年12月、東京・神田の「世界観ギャラリー」で開催された個展に寄せて
御自分のホームページにメッセージを書かれています。
<志村さんのホームページ(http://www31.ocn.ne.jp/~ykodama/errankaku.html)より転記>
「桑原浜子の世界展」に寄せて
私の祖母の妹、つまり私の大叔母に当たる桑原浜子さんは、今年88才になる素敵な女性です。少女時代から70年間、卵殻モザイクの制作を続け、今までの作品は約6千点。山梨県の自然の中で、風景や草花を感じたままに、色を付けた卵の殻を指先で割り、下絵も無しに木板や陶器に貼り、描き出して行きます。 見慣れた花や風景が、彼女の心と魔法の指先を通って表現されると、私達には聴こえなかった自然の声が聴こえてくるような気がします。少し離れて見ると、風に揺れ香りを放ち、思わず手を伸ばして手折りたくなるような花達が、近寄って見るとどこまでが作者の意思だったのか、卵の殻が割れて偶然できたようにさえ見える形と、微妙な色の変化の重なりなのです。 |
桑原浜子の世界ー卵殻モザイクを育ててー |
志村泉さんの言葉です
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